JSONP形式で新バージョンのGoogleスプレッドシートの内容を取得

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< 注意 >
このページの投稿内容に従ってWEBサイトを公開すると、Gmailアドレスが一般公開のJSONPファイルに記載されてしまうため、公開専用のGoogleアカウントを新たに取得することをお勧めします。

< Googleスプレッドシート >
旧バージョンではXMLやJSONなどさまざまな形式で公開する機能が提供されていましたが、新しいバージョンになってから取得できなくなっていました。 …… と思っていたのですが、StackOverflowに興味深い投稿を見つけました。
Unable to publish specific cells in new Google Spreadsheets – StackOverflow
JSONPで取得できる …… えJSONP!?クロスドメインで取得可能なようですww
StackOverflowの回答によるとAPI自体は新しいものではないようです。私は気にしませんが、気に入らない方は使用しない方が良いかもしれません。

< URLフォーマット >
↓こんな感じです。

https://spreadsheets.google.com/feeds/cells/[ スプレッドシートのキー ]/od6/public/values?min-row=[ 開始行番号 ]&max-row=[ 終了行番号 ]&min-col=[ 開始列番号 ]&max-col=[ 終了列番号 ]&alt=json-in-script&callback=[ コールバック関数名 ]

< どうやって使う? >
JSONPフォーマットなので特にパーサなども必要とせずJavascriptから使用可能です。個人的にはもう少し便利に使用したいので、ページ指定の引数をGETリクエストパラメータに変換するスクリプトを作ろうかと思います。

< jQueryプラグイン >
jQueryプラグインを作ってみました。ネーミングは適当ですが “generateGoogleJsonpUri” というものです。
generateGoogleJsonpUri – github
↓こちらがブログフレームワーク的に使用してみたサンプルです。
http://admin.mecrazy.net/sample/generateGoogleJsonpUri/
このプラグインを使用すればシートの内容を取得し2次元配列に変換可能ですので、お好きなHTMLと組み合わせて使用できるかと思います。

< 使い方 – 定義 >
定義は

var test = $.genJsonpGDU("スプレッドシートのキー");

もしくは

var test = $.genJsonpGDU({key:"スプレッドシートのキー"});

のような感じです。

スプレッドシートのキーは以下のキャプチャにもあるようにURLに含まれているので簡単に特定できます。
spreadsheet_sample_001
このキャプチャではURLは “https://docs.google.com/spreadsheets/d/1IG2QEOXehU01b6DoMQi19CvFpm2EZJOUM2y4lqXKduw/edit#gid=0” となっており、スプレッドシートのキーは “1IG2QEOXehU01b6DoMQi19CvFpm2EZJOUM2y4lqXKduw” です。ご自身の使用したいシートのキーを取得してみてください。

< 使い方 – ページング設定 >

test.pager({
  startRow:2,//開始行番号 ( 必須 )
  minCol:2,//開始列番号 ( 必須 )
  maxCol:7,//終了列番号 ( 必須 )
  recsPerPage:5//1ページで読み込む行数 ( 任意 )
});

上の設定と下のテーブルを比較してみてください。1ページ目として読み込むのがピンクの範囲で、2ページ目として読み込まれるのは緑の範囲です。”B2:G2″ が最初の行で、 “B6:G6” が5番目の行といった具合です。.

A1 B1 C1 D1 E1 F1 G1 H1
A2 B2 C2 D2 E2 F2 G2 H2
A3 B3 C3 D3 E3 F3 G3 H3
A4 B4 C4 D4 E4 F4 G4 H4
A5 B5 C5 D5 E5 F5 G5 H5
A6 B6 C6 D6 E6 F6 G6 H6
A7 B7 C7 D7 E7 F7 G7 H7
A8 B8 C8 D8 E8 F8 G8 H8
A9 B9 C9 D9 E9 F9 G9 H9
A10 B10 C10 D10 E10 F10 G10 H10
A11 B11 C11 D11 E11 F11 G11 H11
A12 B12 C12 D12 E12 F12 G12 H12
A13 B13 C13 D13 E13 F13 G13 H13

< 使い方 – ページURLの取得 >
1ページ目のURLはこんな感じで取得します。

var pageUrl = test.page(1);

< 使い方 – Ajax通信 >
“test.ajax” の引数は jQuery.ajax の引数と全く同じですので、 “http://api.jquery.com/jQuery.ajax/” を参照ください。

test.ajax({
  url:test.page(1),
  success:function(json){
    console.log(json);
  }
});

前のページの有無や次のページの有無をコールバックのsuccess関数内で判定したい場合は “test.get()” を使用してください。

test.ajax({
  url:test.page(1),
  success:function(json){
    console.log(json);
    var param = test.get();
    if(param.pager.prev){
      console.log('前のページあり');
    }else{
      console.log('前のページなし');
    }
    if(param.pager.next){
      console.log('次のページあり');
    }else{
      console.log('次のページなし');
    }
  }
});

< 使い方 – JSONから2次元配列への変換 >
GoogleのJSONレイアウトは結構階層が深いのでセルを2次元配列に変換する関数 “test.jsonToArr” を実装してみました。

test.ajax({
  url:test.page(1),
  success:function(json){
    var arr2d = test.jsonToArr(json);
    console.log(arr2d);
  }
});

< 使い方 – 変数キャッシュ >

test.set({cache:true});

ページング機能を使用した際にキャッシング機能を有効にするかどうかの設定です。デフォルトでは20分おきにJSONPファイルをチェックし更新日が変更されていたらキャッシュをクリアします。チェックする間隔を指定したい場合は以下のようにしてください。

test.set({
  cache:true,
  cacheInterval:{
    sec:0,min:50,hour:0
  }
});